【モンテッソーリ 教具】年齢別にモンテッソーリ教育におすすめの玩具を紹介
早速おすすめの玩具を紹介したいところですが、まずはモンテッソーリ教具の定義からお話させてください。
そんなの興味ないから、具体的にどんな教具があるのか知りたい!という方は、『年齢別おすすめのモンテッソーリ教具』まで読み飛ばしてくださいね。
モンテッソーリ教具の特徴
モンテッソーリ教具とは、一般的に下記のような特徴を持つもののことをいいます。
②美しく魅力的で、興味を引くもの
③単純で、一目で目的がよくわかるもの
④難しいポイントが一つだけに絞られているもの
⑤次の成長のステップにつながっているもの
⑥子ども自身が自分の間違いに気づけるようにできているもの
木などの天然の素材でできていることもポイントのようです。
モンテッソーリ教具の起源
モンテッソーリ教具の起源についても調べてみました。
モンテッソーリ教具の起源は、フランスで知的障害児教育体系を確立したセガン(1812―1880)という人が作った教具だそうです。
セガンの知的障害児教育を再評価し復活させたブルヌヴィル(1840―1909)という人が復元したセガンが考案した教具を基に、モンテッソーリ教具は作られたと書かれていました。
モンテッソーリは、セガンがイディオ教育向けに開発した教具を継承しながらも、これにさまざまな改良を加えて普通児の知的教育を促すための教具として発展させたことが明らかになった。具体的には、モンテッソーリは、教具を継承・発展していく過程で、セガンの場合のように感覚の発達にとどまらず、さらにそれをより抽象的な言語・数・幾何学的分野に向けた知的教育へとつないでいくことを考えていたことがわかる。しかもその際、自己教育という概念が重要な意味を持つようになる。
マリア・モンテッソーリより以前に教具を使って、知的障害児の教育を行っていた人がいたんですね。
モンテッソーリ教育の内容について
参考:モンテッソーリ教育について | 公益財団法人 日本モンテッソーリ教育綜合研究所
モンテッソーリ教育においては、0~3歳までの間は、①粗大運動の活動②微細運動の活動③日常生活の練習④言語教育⑤感覚教育⑥音楽⑦美術ができる教育環境が、3~6歳までは、①日常生活の練習②感覚教育③言語教育④算数教育⑤文化教育が学べる教育環境が用意されています。
モンテッソーリ教育を知るうえでかかせない『発達の四段階』と『敏感期』を知ることで、子どもが自分自身で成長するために適切な環境を与えることができます。
ちなみに『発達の四段階』とは下の図のようになります。
ここから0~3歳までにおすすめのモンテッソーリ教具をご紹介します。
年齢別おすすめのモンテッソーリ教具
0カ月~
・モビール・・生まれたばかりの赤ちゃんは、色もあまり見えていないので、白や黒などのはっきりした色が良いと言われています。メリーだと動きが早すぎるので、風で揺れるモビールがちょうどよいです。
・鏡・・赤ちゃんって鏡が好きですよね。赤ちゃんのお部屋に置いておくと、自分の顔を見つめたり、鏡を触ってみたり、いろいろな刺激を受けることができます。
ちなみにこちらの鏡は、倒れたり、ぶつかったりしても割れないようにできているので、安心です。
・ラトル・・握りやすくて、鈴などの優しい音がするものが良いですね。手でいろいろなものに触れることによって、脳に刺激が生き、脳が活性化されます。
ハイハイ期(8カ月頃~)
・ガラガラ・・ハイハイ期になると、赤ちゃんが追いかけたくなるようなコロコロとゆっくり転がるものがあると、ハイハイが促されてよいですね。
ハイハイはできるだけたくさんしておいたほうが、体幹が鍛えられてよいと言われています。
・ボール・・こちらも赤ちゃんが追いかけられるようなゆっくり転がるものが良いですね。また、やわらかいボールだと赤ちゃんも自分でしっかりと掴むことができるので良いですね。
おすわり期(9カ月頃~)
・玉入れ・・おすわりができるようになると、両手が自由に使えるようになるので、できることの幅がぐっと増えます。
こちらは玉を入れると下から出てくるようになっており、ボールが消えて、また現れるという繰り返しに赤ちゃんは夢中になります。
つかまり立ち期(10カ月~)
・トラッカー・・こちらはボールがコロコロと転がり、赤ちゃんがボールの動きをみて楽しむことができるようになっています。また、木でできているので、カランコロンととても心地の良い音がします。
目を離すと危ないですが、トラッカーにつかまって、つかまり立ちしようとするかもしれません。その際には倒れないようにする工夫や、支えるといったことが必要になります。
・手押し車・・モンテッソーリ教育では、歩行器ではなく、手押し車を薦めています。つかまり立ちを始めた子供にぴったりでね。一人歩きを始めてからもおもちゃを乗せて歩いたりと長く使うことができます。
1歳~
・引き出し付き玉入れ・・こちらは引き出しを引っ張って玉を取り出すようになっています。家の箪笥の引き出しを開けたがったりする時期におすすめです。
・型はめ・・最初はなかなか難しいですが、何度か繰り返すうちにできるようになります。こちらも長く遊ぶことができます。
・コイン落とし・・ボールよりも難しいコイン落としができる玩具です。100均にある貯金箱などで代用しても良いですね。
・ハンマートイ・・こちらは、ハンマーでボールを叩いて落とす玩具です。何かを叩いたりする様子がみられたら、こちらを準備してあげると良いですね。ペグは小さいので、ボールから始めるのが良いですね。
・楽器・・こちらも叩く様子がみられるようになったお子さんにおすすめです。いろいろな音も楽しめるので、感覚も刺激されます。
・円柱差し・・こちらは太さや長さの異なる円柱をはめ込むことができます。太さや長さを体感しながら学ぶことができます。
1歳半~
・ねじる・・ペットボトルや瓶のふたなどいろいろなものを開けたがったら、こちらがおすすめです。手首を鍛えることができます。
・ひも通し・・小さな穴にひもを通す。指先の運動と集中力を高めるにはもってこいです。穴の大きさやひもの太さによって難易度を調整することができます。
2歳~
・パズル・・いろいろな形を認識できるようになったらパズルに挑戦してみましょう。指先でつまんで、目で見ながら、形を合わせる。パズルは脳のいろいろな部分が刺激されます。
・あけ移し・・物を使って掴むということができるようになります。掴んで、離すということを繰り返すことで、指先も脳も鍛えることができます。お箸を持つ前の練習としても良いです。
2歳半~
・つみき・・高く積み上げたり、立体的な形を作ったりと積み木の可能性は無限大です。一家に一セットは欲しいですね。白木のシンプルなものからパステルカラーのものまで、お子さんの好みに合わせて用意してあげられると良いですね。
・順序・大小・・大きさや長さの異なるものを並べ始めたりする様子がみられたら、こちらがおすすめです。立体的な大きさや長さを体感することができます。
・色板・・モンテッソーリ教育では、感覚教育も大切にされています。こちらは、色合わせができる色番です。微妙な色の違いを感じることができるようになっています。
まとめ
以上、モンテッソーリ教具の定義や歴史、そして0歳~3歳までにおすすめの教具を紹介しました。年齢はだいたいの目安なので、お子さんの発達に合わせた教具を準備してあげられると良いですね。
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